人間ドックや健康診断で緑内障、または緑内障の疑い(視神経乳頭陥凹を含む)と指摘された方、また、各種眼疾患での合併症による緑内障(続発性緑内障)などの治療についてのご相談もお受けしております。
緑内障とは?
緑内障は、目の圧力で視神経が傷つき、視野が狭くなっていく病気で、中途失明の原因の第1位です。眼球は空気のつまったボールのように張りがあります。これは眼球の中の圧力(眼圧)が外よりも高く保たれているからです。これに対して、眼球の後ろにある視神経はとても繊細で、眼圧に耐えられないと押しつぶされて、傷ついてしまいます。残念ながら傷ついた視神経は元に戻りません。その結果、大事な視神経の数が減ってしまい、視野がだんだん欠けていきます。これが「緑内障」です。
緑内障でも一般的な開放隅角緑内障緑内障は、10年以上の長い時間をかけて少しずつ進行するため、初期の段階では自覚症状がなく、発見が困難です。
そこで、定期的に視野検査を行い、視野の狭まり具合が進行していないかを調べることが重要になります。
また、閉塞隅角緑内障といって処置が遅れると一夜にして失明してしまうこともある緑内障もあります。
緑内障の症状の進み方
一般的に自覚症状はほとんどなく、知らないうちに病気が進行していることが多くあります。
視神経の障害はゆっくりとおこり、視野(見える範囲)も少しずつ狭くなっていくため、目に異常を感じることはありません。
緑内障の危険性が高いタイプ
- 40歳以上
- 家族に緑内障の方がいる
- 眼圧が高いと言われたことがある
- 強度(-6.00D)以上の強い近視
- 疲れやすい
- 糖尿病の方
緑内障の治療法
緑内障治療は、症状の進行を抑えることが目標です。そのためには、眼圧をできるだけ下げる治療が重要です。眼圧を下げる方法としては、点眼薬を用いる方法と手術する方法があります。まずは点眼薬で眼圧を下げる治療を行うのが一般的です。通常、1種類の点眼薬からはじめ、効果がない場合は薬を変更したり、2種類、3種類の薬を併せて使うこともあります。それでも効果がない場合は、内服薬を使うこともあります。
定期的な通院による点眼の効果と緑内障の進行程度を確認する事が重要となります。
白内障とは?
水晶体は眼の中でレンズの役割をする組織です。正常な水晶体はほぼ透明で必要な光を十分に通しますが、水晶体がにごると光が十分に通らなくなります。これが白内障です。主な原因には加齢があります。
白内障の見え方 ・・・白内障になると、まぶしく感じたり、かすんで見えたりします。
白内障の治療法
日常生活に支障がなり程度であれば、点眼薬や内服液により白内障の進行を遅らせます。これらの薬剤は、水晶体が濁るスピードを遅らせるもので、症状を改善したり、視力を回復させることはできません。